先輩社員の声
信頼される存在になるために、もっと変われる、成長できる。
藤井 勇輝
大阪化成品部 第1課 2015年入社
信頼される存在になるために、もっと変われる、成長できる。
藤井 勇輝
大阪化成品部 第1課 2015年入社
先日、友人との飲みの席で、
「藤井、すごく変わったよな。気をつかえる人になったよ」と。
しゃべり方も丁寧になったと言われたんです。地元の仲間なので気兼ねなく話していますし、かしこまっている訳ではないんですよ。ただ、友人はいっしょに飲んでいて居心地がいいと言ってくれました。
気の配り方や振る舞いが変わったのは、仕事をするなかで、話をする相手をおもんぱかるよう意識しているからだと思います。話しやすい環境をつくるために自分ができることはなんだろう、とまわりに注意を払うように。友人の前でも自然に出ているのは、しっかり身に付いた証拠なのでその一言は嬉しかったですね。
大学では理系の研究室で実験の毎日。就職も当初は研究職で探していたのですが、ずっと集中して作業することが多く、これを職業にしていくのは辛いかもと思い直し、同じ化学業界でも、人と出会える営業職志望に切り替えました。メーカーを受けているなかで、化学の専門商社という存在を知ったんです。
当社は最初の説明会からずっと人事の方が1対1で丁寧に対応してくれたので、私も自分の就活の状況を伝えて、相談に乗ってもらっていました。そこで「商社なら、たくさんの製品を扱える」とうかがいました。当時私が採用試験にのぞんでいたメーカーとも取引きできる可能性もあるのだと。それなら幅広く仕事ができて、おもしろそうだと感じたんです。
入社してみると、本当に多彩な業界の方々とお会いできて楽しいです。扱う分野が広く、学ぶべき知識も多いですが、それもやりがいになっていますね。
入社6年目ですが打ち合わせや商談の場はいつでも真剣勝負。とくに研究者の方との打ち合わせで技術的な面に話が及ぶと、いまでも緊張します。必死にメモを取り、分からない部分は恥ずかしがらずに尋ね、持ち帰って勉強しています。理系であることはいくらかメリットですが、大切なのはお客様の要望をしっかり理解し、筋道を立てて解決に導いていくことだと感じています。
化成品部では、石油化学の分野で川上に位置する基礎原料を扱います。私たちのつとめは素材が塗料や接着剤、化粧品といった製品になるまでの流れをスムーズかつ、確実にしていくこと。お客様がもとめる機能をもった化学原料を提案し、技術面、条件面での話し合いを重ね、製品化をめざす。そして製品化が実現したあともフォローを続けさせていただき、新たなテーマをお客様とともに探していくんです。
化成品のおもしろさは、基礎原料が多様な分野で使われていることです。製品になれば見えなくなってしまいますが、コンピュータや5G関連など、最先端の製品には私たちが扱っている素材が使われています。
研究者のみなさんが新たな開発テーマに取り組まれる際には、用いられる原料の調査や調達に駆けまわることもあります。こちらが持っている情報やコネクションも提供しながら開発を進めていただく。ワクワクするような夢のあるアイデアをうかがって、それが実現していく様子を、特等席で見届けられるのは格別の体験ですよ。夢のある新製品開発に関われるのは商社人としての大きな喜びです。
上司に同行して商談の場にのぞむと、自分の至らなさを感じて悔しくなることがあります。お客様の困りごとに対するレスポンスの早さ、「この原料を検討されているなら、こちらも役立ちますよ」といった提案力。見習うべきことがほんとに多いんです。私もお客様にプラスアルファをもたらす視点を養わなければいけません。
先輩たちは平均点が高いだけではなく、相手の心をつかむのがうまい、営業の結果をつくるのが早い、研究職の方との距離が近いなどそれぞれに憧れてしまうポイントをもっているんですね。どうにかしてそういったポイントを盗みたいと思っています。
じつは当社に入る前は、話しの要点をまとめて人に伝えるのが苦手で、理解はできても、それを組み立てて伝える力が乏しかったんです。ところが、先輩の営業報告を聞いていると簡潔に内容が伝わってくる。そばで聞きながら、まねることで身に付けていきました。
営業スタイルについても、まずは目の前の先輩たちのモノマネからはじめてみる。徹底的にまねてみて、そこから自分らしさをみつけていければと思います。
営業に出ると、当社に全幅の信頼を置いてくださっていると感じます。「まかせておけば製品の可能性を広げてくれる」「投げておけば必ず返答が来る」。それは、化学専門商社としての長い歴史に裏打ちされた信用と、先輩方が築かれてきた実績に対する評価です。
先輩から担当を引き継いで私が信頼をしていただくまでには、ご要望に精一杯こたえていくしかない。真摯な対応を心がけていると、お客様がふと「昨日こんなことがあってね」とプライベートなお話をしてくださることがあるんです。信頼の土台が築けたようで、そんな瞬間はとても嬉しいですね。
もう若手という言葉に甘えてはいられませんので、お客様の「島田商会ならば」というお気持ちを「藤井ならば信頼できる」というところまで引き上げていきたいですね。
化学的、専門的な知識は一朝一夕では身に付きませんが、彼は出先から帰ってくると、その日取ってきたメモと格闘しながら、勉強してくれていますね。もともと明るい性格ですから、お客様との接し方も上手です。
このところ話しぶりや、身のこなしが一人前の商社人になってきたと思います。先輩たちの背中を見て必死に学んできた成果の花が咲きつつあるようです。
川崎 真司
大阪化成品部 第1課 課長